この作品を撮ろうと思ったきっかけは何ですか?
僕は、70年代後半や80年代初頭に人気があったこういう特殊なホラージャンルにとても魅せられてきたんだ。僕は、原始的な人々のところに放り込まれた現代の若者たちのストーリーを描きたかった。『ワールド・ウォーZ』(13)や「ウォーキング・デッド」などのゾンビ作品で、人が食べられることに観客が夢中になっているよね。それは恐いけど、実際、世界のどこかでそういうことが今もまだ起きているなんてことは考えない。最近僕は、まったく外界から孤立して住んでいる最後の人たちを見たんだ。彼らのところへもついに人々がやって来た。YouTubeにビデオがたくさん出ているよね。「treehugger」というウェブサイトが、熱帯雨林にいる人々を見せている。これまで外界に一度も見られたことがない人々が出てくるんだ。もうすぐこの企画は終わってしまう。世界のすべての人々が、発見されてしまうんだ。だから、現代の学生たちが、そういう人たちを守り、救おうとして出かけて行き、最終的に彼らが捕まった時に何が起きるか、というストーリーを書きたくなったんだよ。
密林でのシーンが多かったと思いますが、撮影に苦労はありましたか?どういったところが大変でしたか?
『グリーン・インフェルノ』は、僕の監督人生でもっともクレイジーでもっとも困難な撮影だった。僕たちは、これまで映画撮影してきた誰よりも遠い場所まで行ったんだ。ペルーのアマゾンの奥深くに入り込んでね。毎日、5時間トラベルしないといけなかった。冒険好きで、虫に噛まれることや、ヘビに何の問題もない役者たちが必要だった。それはとても、とても危険な撮影だったよ。 村には電気がなかったし、水道もなかった。村人たちはこれまで一度もカメラを見たことがなかったんだ。テレビや映画がどういうものか、まったく知らなかった。撮影の初日、彼らはみんなクーラーボックスの周りに集まって、アイスキューブで遊んでいたよ。彼らはアイスキューブを見たことが一度もなかったんだ。だから、この村の人々と仕事をして、いろいろと説明するのはとても興味深かったよ。彼らはみんなこの映画の中で演技をしてくれた。僕たちは素晴らしい時間を過ごしたよ。でも、とてもとても難しくて、チャレンジングで、とにかく暑い撮影だった。
ヤコペッティ監督作品や、『食人族』を意識した部分はありますか?
もちろんだよ。ルッジェロ・デオダートの『食人族』(81)やウンベルト・レンツィの『人喰族』(81)が大好きでね。でも、他の映画も意識していたよ。ヴェルナー・ヘルツォークの『フィッツカラルド』(82)、『バラカ』(93)など原住民のあるイメージの映画とか、『アポカリプト』(06)とかね。現代社会にあるすべてのものが地球上に存在しない場所があるということを見せたかった。そして、僕たちは野蛮だと思っているけど、それが彼らの生き方なんだという習わしを見せたかったんだ。
それらの映画はあなたにとってどういう存在ですか?
カニバル映画は大好きだったんだ。それらの映画はクレイジーな人々によって作られたと思っていたからね。彼らが映画を作ったとき、実際、人々を殺したんだと思っていた。今は、監督たちと仲良くなったから、そういうことじゃなかったということを知っているけどね。でも、それらの映画を見て、彼らが本当に森の中に住んでいた村人や原住民たちと仕事をしているのを見るのは興味深いよ。彼らはメイクをした人々じゃないと感じる。実際、彼らはああいう生活をしていて、監督はただカメラを持って行って、それらすべてをとらえただけなんだとね。 今、それを考えるのはよりクレイジーだよね。とても危険なスタイルの映画制作だ。僕がやりたかったのはこれなんだよ。この映画を観た人々に、「ワオ、これらの人々は、多分本当に映画を作っている時に殺されかかったに違いない」と思ってもらいたかった。とても大変だったけどね。僕たちはみんな黄熱病の予防注射をしたし、寄生虫の駆除をした。スタッフはアリやクモにかまれたよ。虫にかまれて病院に行かないといけなかった。 恐ろしい経験だったよ。
『食人族』を彼らに見せたとき、彼らはどんな反応をしましたか?
その村人たちは一度も映画を観たことがないんだ。それで、ペルー人のプロデューサーたちが、テレビやジェネレーターを持って戻って来て、映画というのはこういうものだというのを説明した。そして、『食人族』を見せたんだよ。彼らは「オズの魔法使い」や『E.T.』(82)、『風と共に去りぬ』(39)、『トイ・ストーリー』(95)とかを観せるんだと思っていたんじゃないかな。でもそうじゃなくて、『食人族』だった。映画とは何なのか、という唯一の評価基準が『食人族』だという5歳の子供たちがペルーのカラナヤク族に今もいるんだよ。彼らにあの映画を見せることで、僕たちがやろうとしている暴力のレベルを知ってもらいたかった。また、どのように演技をするのかということもわかってもらいたかった。一旦、村人たちが観たら、彼らは「了解しました。あなたが何を欲しがっているのかが分かりました」という感じだった。そして、みんながこの映画の中で食人族を演じるという契約をしたんだ。
現場の雰囲気はいかがでしたか?
素晴らしかったよ。僕たちはカラナヤク族の人々の家にいたんだ。彼らは、僕たちがそこにいることをとても喜んでくれた。僕たちは、彼らが一日に稼ぐ20倍くらいの賃金を支払っていたからね。彼らは農夫なんだ。そして、多くの人たちが、農業をするには年がいきすぎている。多くの年寄りたちは、何年も働いていなくて、突然たくさんお金を稼ぎ始めたんだ。それに、彼らは家の屋根を作ってもらえることも知っていた。彼らにテクノロジーを紹介したんだ。初日に彼らは、アイスキューブを見たことがなかったのに、撮影が終わる頃には、彼らはiPhoneで、写真やビデオを撮影していた。僕たちは、村の学校のためにキッチンを建て、彼らにCDプレーヤーや、デジタル・カメラ、MP3プレーヤーとかをあげたんだ。彼らはすごく喜んでくれた。彼らは、現代の世界に触れたくて、僕たちはそういうものをあげたんだ。
次回作の予定を教えてください。
『Beyond The Green Inferno』だよ。ジャングルに行ったとき、すごくたくさん違うストーリーがあることに気づいたんだ。村人たちは、地方の伝説や、いろんな出来事や、いろんなスピリットのことを僕たちに話してくれた。そこには全世界があることに気づいたんだ。それで、僕たちはまた戻って、映画を作り続けたいと思った。シリーズものが出来ると思ったんだ。大事なのは、2作目を1作目よりいいものにし、やる度により良いものしていくということだよ。でも、この映画を買ってくれたみんながとても出来に満足し、自信を持ってくれているから、僕たちはすぐにでも次回作をつくりたいと思っているのさ。